失恋のショックに頭がおかしくなった





それとも





これは夢





そっか




夢だ





私は四つん這いで
空羽のそばに寄って座った





いつも そうしてた みたいに



空羽と並んでベッドに座る




空羽は少し呆れたように笑って




「そんなに泣くくらいなら別れなきゃ良かったじゃん?」




あんまりズバッと言うから




昨日も その前も ずっと ずっと一緒にいたような気分になって




「だって……伊織くんには茜音さんと伊音くんが………」



そう言い返してハッとする



空羽は ため息まじりに



「んなこと関係ないよ
新堂さんの彼女は風羽なんだよ?

遠慮しないでさぁ………」



「空羽」



途中で話を遮った私に



「なに?」って空羽は首を傾げた