――――バタン
ドアの閉まる音だけが
やたらに耳に残って
哀しみは絶望に変わる
誰も救ってくれない
自分で抜け出すことも出来ない
「……うっ……あ…あぁ……」
顔を両手で覆って
肩を震わせて泣いた
伊織くんと別れて3ヶ月
痛みはいつまでも消えなくて
伊織くんを憎むことも出来なくて
それでも
時間は均等に流れて
朝がくれば
またTVの中のきれいな顔のアナウンサーが
世界中の悲劇を伝えて
それを見ながら欲しくない朝食をとり
大学行って バイトへ行く
なんなんだろうって思う
こんな毎日
生きてる意味があるの?