でも実際デートに来た女の子は




どこか不安そうに



哀しそうに



今、考えたら当たり前で



大切な妹を亡くしたばかりの



風羽ちゃん



君だったから




オレは その どこか頼りない瞳が



自分の過去を影を



許してくれる気がして




この子なら




この子となら




この渇きも




和らぐと思った




そうだ




オレは風羽ちゃんを好きだったわけじゃない




ただ自分の痛みを和らげたくて




そばに おきたいと思った