ぐらぐら揺れる



ぐらぐら ぐらぐら




地震かな?



そう思ったけど



揺れてるのは私だけ



ただ あまりのショックで



身体が震える





「……茜音………
茜音はオレを許してくれる?」





「あの日、あの夜
無理やり茜音を抱いた事」





「許してくれるなら」




「オレは茜音と伊音を守りたい」






ああ…………



哀しいって感情は



鉄のように すごく重い




グシャッて
私の心を押し潰して



息も 出来ないくらい苦しい





「茜音…………

泣かないで

愛してるよ茜音

オレがずっと守ってあげる」





「傷つけた分、今度は守るから」