ぴしり。
頭の奥が、シンと軋む。
捻じれて、歪んで、理性と感情が相克(そうこく)する。
血が――――――――逆流する………!!!!
「……神音――――――――――!!!!」
ヒビの入ったフロントガラスを通して、振り向く穂高と、頭を抱えて悶える吸血鬼たちの姿が映った。
………熱い。
体が熱くて、理性が粉砕される。
――――――こんなにも熱い感情がこの胸にあったことを、わたしは知らなかった。
チガウ。
ワタシは、イリエカノンでアリタイだけ――――――――――――!!!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…