メディアに気をつけろ



それはシンプルで、重い一言だった


干渉されるのは好きじゃない


むしろ嫌いだ



でもこの世界に入った時点でそれは覚悟していたはずだ



この世界に足を踏み入れる手前、和葉の
そして自分の過去を知ったあのときに…



でもなぜか、考えようとしたって
アイツの…絢音の顔が浮かんで何も考えられなくなってしまうんだ


大丈夫なんて安易なことを、無責任なことを思ってしまうんだ。


「よし、終わったぞ
今日も頑張れよな、蒼空」


「はいよ」


もしかするとアイツを不幸にするかもしれない


そう思っていながら


それでも想いを伝えずにはいられなかった


俺はそんな俺が分からない


ただ分かるのが


アイツのおかげで、心が満たされているということ…