「あー、もう最悪でっ!!」
そういいながら卵焼きを口に頬張るのは私、瀬川結衣。
「どしたの?結衣が怒るの珍しいやん?」
隣で私の愚痴を聞くのはこの高校に入ってできた親友、森永晴香。私は晴香の飲んでいるコーヒー牛乳を一口もらって言った。
「さっき購買に行ったらね、陽介が2年の美人の先輩にアドレス聞かれてたっ」
この言葉を聞いて、晴香はいきなり咳き込んだ。
「っ、美人ってもしかして茶髪で目がくりくりの先輩!?あと、ゴールドのブレスレット付けてなかった?」
さっきの先輩を思い出しながら私は頷いた。
「マジで?それヤバいよ…」