あたしはあの日以来、 キス屋に通い詰めた。 これが恋だ、って 気付かないまま。 リョウスケさんと しゃべるのが、楽しい。 だから、あいたい。 そう思ってた。 ただ、ただキス屋へ 行っては彼だけを指名した。 日に日に仲は良くなる。 互いの事をすべて暴露する。 なんという幸せだろう。 そんな日々は 延々と続いた。 ーそして、時は過ぎ、 季節は変わり夏になった。