「メイ、いい事思いついたよぉ」

「あ?何」

本当に仲間か、と突っ込みたくなるほどの態度だった。

「トイレなんだし。せっかくだからこのトイレを使おうよ!」

その子は満面の笑みで言った。

川瀬はそれを聞いて、ひらめいた様に言った。

「佐伯、トイレの中の水飲め。」

川瀬は私の髪を握り締め、トイレの個室へ入れた。

「飲んで。」

川瀬に笑顔は無かった。