気がつくと、そこは近所の公園だった。
それなりの面積があって、遊具もそれなりにある所だ。
私はベンチで『利世』の隣に座っていた。
「優衣ちゃん、大丈夫?」
「・・・」
『利世』は心配そうな顔で私を見つめた。
見つめる瞳は何処までも澄んでいて綺麗だった。
こんな所まで、私をおんぶして連れてきたのだろうか。
「病院行こうと思ったんだけど・・・何処にあるか分からなくて。」
「・・・いい。帰る。」
自力で立とうとすると、ダメッとストップがかかった。
「無理だよ、その体では!送るから道教えて」
他人からこんな風に接しられたのは初めてだった。
だから、痒かった。止めてほしい。同情はいい。
「もういいよ。」
冷たく吐き捨てた。