次の日も肌寒い朝だった。

もうすぐ冬がやって来る。

私の好きな季節。

真っ白の雪が降る、黒く醜い私はそれに憧れるのだ。

黒いマフラーをして家を出た。



今日もやられに行く。

昨日の傷は癒えていない。

お腹に大きな2つのあざができていた。



学校の玄関で靴を脱ごうとした時だ。

視線を感じた。

感じたことのある感覚。

ああ、そうだ。


・・・おばあちゃん。



「おはよう」

体を震わせた。

「誰!?!?」

右の下駄箱の陰から人が出てきた。