「ネッ君~?ハテナンノコトデショウカ~?」

メルトはかなり棒読みで言った

「くくく、惚けても無駄じゃぞネッ君・・・声で分かるわい」

奇怪の魔女はニヤニヤしながら言った

「イヤイヤイヤ、僕はネッ君ジャアリマセンヨ~人違いデス~」

メルトはまたもや棒読みだった

「そうか、それでは確かめるぞ」

奇怪の魔女はかなりの悪人面で言った

「何を・・・グハッ、束縛の魔法トハ・・・!」


「くくく、さてたしか・・・こうじゃったかのう!」

そして奇怪の魔女はメルトの髪を束ねていたヘアゴムをはずした
するとメルトのはねている赤髪が少しへにょっとなった

「ぎゃあああああああああ、ソフィリアさん!?」

メルトはかつてない程に焦る

「あ、その呼び方はネッ君じゃのう」

奇怪の魔女はうれしそうに言った


そしてそれまで黙ってた三人が声を合わせて言った

「あのー、メルトとはどういう関係ですか・・・」


そして奇怪の魔女は

「む、貴様らネッ君の友達だったのか、良いじゃろう話てやろう」

そして四人をあのダンジョンハウスに招待した

「(中身はすごい綺麗だ・・・)」

三人は同じ事を思った

そしてネッ君と呼ばれるメルトはクローゼットにしがみついて隠れた

「これネッ君、こちへ参れ・・・」

奇怪の魔女が悲しそうに言う

「嫌ですっ!ボクはここで聞いてますっ・・・」

メルトは半泣きで言った

「やれやれ・・・、ネッ君は今もヘタレなのか・・・」

三人が呆然とする

「さて、話すかのう・・・」

「はい」


「昔ネッ君ことネクスト=ハシュラは親から虐待を受けていたのじゃ」

「虐待!?」

三人が立ち上がる

「うむ、そしてここ悲鳴の森・・・昔は呪いの森と呼ばれていたのう、そこへネッ君はまだ9歳なのに捨てられ一人森の中をさ迷っていたのじゃ・・・」


「・・・」


「そして我が散歩に行こうとすると何かが足に当たった、行き倒れじゃ、つまりネッ君・・・そして我はネッ君を拾い育てた・・・そしてネッ君が11歳になった時事件は起こったのじゃ・・・」