少年はくすくす笑いながらマリーナ達を見る

「お姉ちゃん達もしかして魔女さんを探してるの?」


「はい、奇怪の魔女を知っているんですか?」

マリーナが問う


「知ってるよ、魔女さんの家はあっち・・・オルゴールの音を頼りに行けば良いよ」

少年は笑顔で言った

「ありがとうございます」

マリーナは礼を言いオルゴールが聞こえてくる東の方へ行った



「ここ・・・ですか」

「まるで・・・ダンジョン・・・」

「大丈夫だよな、何も出てこないよな?」

ストは挙動不審で言う

「アハハハ、大丈夫デスヨ~すーちゃんみたイなヤンキーニは怖がって寄っテ来グエッ」

「黙れ」

ストは笑顔で言った


「さあ、奇怪の魔女さーん!いますかー?」

マリーナはダンジョンハウスに向かって叫んだ



「返事・・・来ない・・・」

リムがボソッと言う


「留守じゃねえの?」

ストもボソッと言う

「(ウアアアア、出て来ないデほしいデスネ~)」

メルトも心の中でボソッと言った



そして


ざあざあと風がふいた


次の瞬間ダンジョンハウスから水色の髪をした人が飛び出してきた


「何者だ貴様達!ここは魔女以外は立ち入り禁止だぞ!?」


「あ、奇怪の魔女さんですか?」

マリーナは冷静に問う


「いかにも!我が奇怪の魔女じゃ!」

奇怪の魔女は答えた


「お前達!魔女では無いな?この区域に居たら罪に・・・・・」


奇怪の魔女の口が止まる

そして木に隠れたメルトの方を見た

「ちと、そこの木陰に居る者」

「うぐっ、な・・何デスカ・・・」


「もしや、ネッ君か?」