レセナから黒いオーラが出ているような気がしたその場の人たち…。


「嫌いなものがあるなら、克服しなければいけません!」

「レセナ、別に甘いものくらい苦手でも…。」

「ダメですっ!」

「うっ…。」


ラリアもレセナの気迫に押されている。


レセナはまだ残っているケーキにフォークをグサリと突き刺し、それをアルタに向けた。


「さぁ、今こそ克服する時です!」

「えっ?ち、ちょっと…レセナさん?」


じりじりとアルタに近づくレセナ。


アルタは青い顔で一歩一歩退いていく。


「レセナ、二重人格なの〜!」


ハマルは相変わらずケーキを食べながら、面白そうにその光景を眺めている。


ラリアとレスは慌てて、黒レセナを止めようとする。


「レ、レセナ。今は克服する時じゃないから、また今度ってことで…。」

「そうそう!ケーキは俺たちで美味しく頂こうぜ?」

「ダメです。今なのです!」


と、そこへ…