「う、うーん?」

「あ、ハマル。起きた?」


ハマルが目を覚ましたようだ。


「あれ?ハマル、今まで何してたのー?」


眠そうに目を擦るハマル。


「…お前っ…何てこと言ってくれたんだ!」


レスはハマルをつまみ上げ、睨む。


「ふぇ?」


何のことを言っているのか分からないと言うように、ハマルは寝ぼけたまま首を傾げた。


そりゃあ、覚えてないだろうな…。


「何のことなのー?」

「とぼけるなよ!お前が俺のこと好きだって言うから、俺は散々な目にっ…。」

「なっ…キモいこと言うななのっー!!」


ハマルは顔を真っ赤にしてレスの顔面にタックル…。


…哀れなレス。


レスは痛みに悶えていた。


「〜〜っ!」

「馬鹿なこと言うななのっ!ハマル、そんなこと言ってないの!」

「はぁっ!?さっきデレデレしてただろーが!」

「何言ってるの、この赤いガキは。」

「ガキはお前だろ!」

「精神年齢はハマルが上なの!」


ギャーギャー騒ぎ出す2人…。


…帰ってもいいかな…。


「何騒いでるのー?」


ストラとポルックスも来た。


「なんかもう肝試しの雰囲気じゃないし、帰っていい?眠いし…。」

「あ、じゃあ僕もー!兄さんを探さないといけないしね。」


ストラとポルックスは帰り始める。


「うーん…。私も帰ろうっと♪夜更かししちゃうと、お肌が荒れちゃうし!」


イアも騒いでいる恋人を置いて帰ろうとしている。


「アルタ、私たちも帰ろ?こんな暗いところにいたくないし…。」


ラリアはぐいぐいと俺の服の裾を引っ張る。


…暗いのが怖いから、部屋まで送っていけということか…?


「…ああ、分かったよ。俺も早く寝たいし…。レスとハマルは…。」


…まだ何か言い合っている…。


「ほっといてもいいか。」


俺たちはレスとハマルを残してその場を離れた。