俺はさっきから隠れていたレスたちの元へ…。


「うらめし…」

「レス!」


俺に襲いかかろうとしたレスを睨みつける。


「あーバレた?そういえばさっきから、あそこで何を…」

「とにかく来い!」


レスの腕をぐいっと引っ張りながらラリアたちのところへ戻る。


「あ、レスー?」


イアの声が後ろから聞こえたが無視。


「あっ、アルタ…。あれ、レス!?」


俺が戻るとラリアは引きずってきたレスを見て目を丸くする。


「こいつとならできるか?」


霊の目の前にレスの顔を近づけさせる。


「お、ハマル?さっきカストルが泣いて逃げていったぞ。ハマルが取り憑かれたって…。って、お前浮いてる!?」

「どうだ?こいつでもいいか?」


レスを完全に無視し、霊に訊ねてみた。


レスはそれなりに軍の女にモテるらしいし、俺もレスは結構容姿はいいと思う。


だから…―――。


「うん!いいわよ!私の好みかも…。」


霊は少し頬を赤く染めた。


正確にはハマルの頬だが…。


とにかく俺は免れた。


「アルタ、何のことだよ?それにこのハマル様子が変だけど…?」


レスは戸惑いながら目の前のハマルの身体の霊に指差した。