城下町から帰ってきたラリアとアルタとハマル。


ラリアたちは城で留守番をしていた、レセナとレスのためにお土産としてケーキを買ってきた。


「おっ!うまそー!」

「美味しそうなケーキですね!これを私たちに?」

「うん!私たちの分もあるけどね。食べて食べて!」


レセナとレスは嬉しそうにケーキを選ぶ。


「そういえばアルタは?」

「用事があるって言って行っちゃったんだけど、そろそろ来ると思うよ。」


すると、ちょうどアルタがやって来た。


「アルタ、ご苦労さん♪ケーキ頂くぜ!」

「え…あ、ああ…。」


ケーキを見せられ、アルタは顔を引きつらせた。


それもそのはず。


アルタは甘いものが苦手だから。


「アルタ、甘いもの苦手なの〜♪」


ハマルはニヤニヤしながら、ケーキを頬張る。


「そうだったな。アルタ、苦手だもんな。」


レスも知っていたようだ。


と、突然レセナは座っていた椅子から立ち上がった。


「アルタイル様っ!好き嫌いはいけません!!」

「レ、レセナ?」