まだ生きてる!「よし!」神谷君はおじさんを抱きかかえた。

「これはヒドイ・・・、ちょっとしみるけどガマンしてくれ」

そう言うと神谷君はおじさんの顔を舐め始めた。
レロレロレロ。

「いっ痛い!」おじさんは神谷の肩にかけている手を振るえさせた。

おじさんは猛烈な痛みにさらされた。

「ギョワアァァッ」

おじさんは苦痛に顔を歪めた。

しかしよく見るとどんどんおじさんのお肌がつやつやになっていく。

「す・・・スゴイ!」京子は驚いた。

「モイスチャー効果だ!」

神谷君は舐めながら答えた。」

モイスチャー効果!?
神谷君ってすごいんだなあとつくづく感心する。

するとおじさんの肌がますますつやつやになり最終的には
ピチピチのお肌になった。

「ありがとう!よし、わしも力になる!」

つやつやになったおじさんが仲間に加わった。

京子たちは学校にたどり着いた。学校はコナゴナにくだけ散っていた。

「ひどい・・・。」京子は拳を握りしめた。

学校にはまだオームが何匹もウロウロしていた。

オームの一匹がこちらを向いた。

神谷が叫んだ。

「気付かれた!逃げるんだ!僕の隠れ家に案内するよ!」

京子達は逃げ出した。

意外とオウム校長の動きがゆっくりだったので一行は何とか逃げ切る事ができた。

学校裏にある、茂みに京子達は身をひそめた。

もうすぐ夜が明ける。

「夜空の向こうには、何がまっているのかな」