オーム。
どこからやって来たのか謎ではあるが現在全世界、全都市において猛威をふるっていた。

多くの犠牲者を出し、これからも復旧の目処も立たず、
ただただ多くのオーム達が世界を闇へ闇へと、
己らの力のみで、すべてを破壊し続けていた。

京子の住んでいた村もオームに破壊された。

日本に帰ってきた京子と神谷。
辺りは夜になっていた。

「どうしてこんな世界になってしまったんだろう」

村の事を思い出すと京子の目から涙が出てきた。

「大丈夫。何とかなるさ」

神谷は京子の肩にポンと手を置いた。

「私の、私の学校はどうなったのかしら・・・」

やわらかい物との一件があってから、
その後の学校はどうなったのだろう、
みんな無事でいてくれるだろうか。

わたしを襲ってきたやわらかい物。
あれがもし暴れ続けていたら大変だ。

その時、辺りに甲高い音がなり響いた。

「大変!オーム警報よ!」

世界が瞬く間に赤くなってゆく。
ついにオームはここまで・・・。

「そんな・・・ロス(アンジェルス)の空はあんなに青かったのに・・・どうにかして神谷!」

「よし、とりあえず学校に行って見よう」

京子たちは学校へと向かった。