「義武さん・・・!これは一体!」

「おお!神谷!よくここまで娘を守ってくれたな!敵に捕われてた俺はオームの着ぐるみを着て逃げてきた!」

「しかし京子とオームはなぜ空へ!?」

「京子はオームを跳ね返す力を持っていると同時に引き寄せる力も持っているんだよ」

「うおおおーーッ」

神谷少年のポケットに入っていた、
あのやわらかいものが暴れだした。

やわらかいものが、ポケットの中から飛び出し、

京子のもとへ飛んでいった。

「あれもまた、"BIG MOTHER" なのだよ。」

義武は、すべてを知っているようだった。



「36年前にも、同じようなことが起きたのだ。
今現在、誰一人としてそのことを知らない。
何故か。
それは、あの光を見たもの全て、記憶が消されてしまうからだ。
かろうじて、私はそのとき、光を防ぐゴーグルをしていたから助かった。」

義武が語る真実。本当に真実なのだろうか。

神谷少年は直でその光を見てしまっている。
まだ、記憶はある。今のうちに、やるべきことをやらなくては。