「オラァ さっさと働け!」

ピシャッ ピシャァァッ!

あちらこちらでムチで叩かれる音が響く。
ここは中野。

弱者はオームによって支配され、中野サンプラザを完成させるために働かされていた。

老人やよく見ると子供まで・・・。

その時、重そうな石を運んでいた老人が倒れた。

「わしゃもうダメじゃ・・・」

オームがムチを振りかざしながら近づいてきた。

「やめてくれぇ~!ムチもヌルヌルするからやめてくれぇ!」

老人はムチで叩かれ、オームの中に取り込まれていった・・・。

「また一人減っちゃったよ・・」

「バカ、声をだすな」

都心部は、ほぼオームに占領されてしまった。

一体なぜこんな日々が続くのか、人間たちは、
このいつまでつづくか分からない日々に嫌気がさしていた。

「ちくしょう!もうこんな生活耐えられない!」

マイケルは叫んだ。

「神谷さえいてくれたら・・・」

「マイケル、神谷はもういないんだよ。彼は遠い所に行くって。
そういって僕らの前から姿を消したろ?」

「さっさと石運ばんかぁぁぁ!!」

オームは少しの会話も見逃さなかった。

「神谷の野郎、今ごろ南国で楽園気分さ、ファxxキン!」

その時、マイケルの背後で懐かしい声がした。