『坂本さんは着くなりソファーに横になっちゃって…朝まで目覚めなかった…』


『あんた、何を期待してたのよ?』


加奈子が笑いながら聞いた。


『期待するじゃない!!いい歳の男女がワンルームに居るのよ?!』


たまきが熱弁した。


『たまきと付き合う前に体の関係を持つ程坂本さんもバカじゃないでしょ。』


『な、何で?!』


『たまきを見てれば解る。』


『な、何が?!』


『あんたは体の関係を持ったら彼女ズラするから。』

『そ、そんな事ないもん!』


唇を尖らせてたまきがむくれた。


『懲りなさいよね。何回振られてると思ってんのよ。』

『だってえ…好きなんだもん!』


『威張って言う事じゃないでしょう!!』


『ぶーー!!』


たまきは唇を目一杯尖らせて反抗心を剥き出しにした。