その後、調子を取り戻してゲストルームから出てきた健太郎にもランチを出して加奈子等3人はリビングで落ち着いた。
『加奈子さんは料理上手だよな〜!』
『でしょう?!あたし、たまにご飯食べる為に訪問するもん!』
『自慢する事じゃないでしょう!たまには自炊しなさい!』
自慢気に健太郎と話すたまきに呆れた顔を向けた加奈子は言った。
『だって〜。加奈子のが料理美味しいし!』
悪気のない、たまきの笑顔に加奈子はつられて笑顔を見せた。
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それから3人で会話を楽しみ、健太郎は帰路に着いた。
『あっ!横溝さん!』
マンションのエントランスで加奈子が声を上げた。
『ん?どうしたの?』
健太郎が振り向き、加奈子を見据えた。
『良かったら、連絡先を交換しませんか?』
少し耳を赤く染めた加奈子が健太郎の目を見て言った。
『うん!喜んで!』
健太郎は携帯を取りだして加奈子と赤外線通信で連絡先を交換した。
『明日から、いちおう消毒しに医院に来て下さいね!』
加奈子が言うと健太郎は腕を挙げて返事をしてマンションを後にした。