差出人は実家の母であった。
『お母さん!何て良いタイミングなのっ!最高でしょ!』
加奈子はブツブツ言いながら段ボールの中身をチェックした。
『生野菜に米!味噌に醤油!あ、みりんも♪助かったぁ!!』
加奈子は喜びの声を挙げ、段ボールの中身を全てキッチンに整理して置いた。
『とりあえず…米炊けば何とかなるか!』
一通り食事の下ごしらえをした加奈子は、またL字のソファーに寝転び、テレビの電源を点けた。
そして携帯を開き、電話をし始めた。
『あ、お母さん?今荷物届いたから!助かったよ〜!さすが母!』
『うん、うん、わかったよ。ありがとう。じゃ、また…』
電話を切った加奈子は携帯を机の上に放り、仰向けになった。