『横溝さん…もさかして麻酔切れました…?』

一時間程カフェで会話を楽しんでいると健太郎の様子が変わってきたのだ。

『あ…はい…そうみたいです…』

『医院で飲んだ痛め止めも効いてると思うしな…落ち着くまで家で休みますか?』

『えっ?!いや…悪いですって!!』

加奈子の言葉に健太郎が顔を上げた。


『でも、落ち着いた所で休んだ方が良いですし…家にはまだ、たまきも居ますけど。』


『あ、たまきちゃん居るんだ。じゃぁ…お言葉に甘えて良いすか?』


健太郎は右頬を押さえながら会計を済ませて、加奈子の住むマンションへと共に向かった。