「ばいばい」 平野さんの消えそうな小さな声は震えているようだった。 「待ってるから。また……来いよ」 言えない気持ちを瞳に込める。 来て。 お願い。 俺に会いに来いよ。 君が好きだ。 君も同じ気持ちなんだろ? 俺のこと 好きになってくれたんだろ?