-由美子目線-




仁が選んだ女を見てみたいと思う気持ちと、見たくない気持ちが交錯していた。


相手のことを詳しくは話さない仁。




思い当たる女がひとりだけいた。


数ヶ月前から仁の病院の受付をしている女性。




お正月の集合写真を見せてもらったことがあったけど、キャバ嬢系で、スタイルも良く、美人。





敵の匂いを感じて、仁に聞いたことがあった。




仁は、派手だが仕事はきっちりやってくれる真面目な女性だと言っていた。




もしかして、彼女が……?