エレベーターは反則だ。 こんなに小さな空間。 ふたりきり。 香織の匂い、香織の息遣い…… 俺は、ずっとこうして君を近くに感じたいと思っていた。 俺は、エレベーターの壁に香織を押し付け、キスをした。 唇に。 いいだろ? ずっと会いたかったんだから。 これぐらい許してくれるだろ?