「初めましてぇ」
整形外科には似つかわしくない服装でやってきた一人の女性。
ピンクの薄手のコートの下は、白いふわふわした半袖のセーターを着ていた。
ミニスカートにショートブーツ。
時々俺目当てで若い女性が来るけど
こんなにわかりやすい人はなかなかいない。
「どうしました?」
待合室で書いてもらった問診表を見ても、どこが悪いのかわからない。
俺は警戒しながら診察を始めた。
「あの、この女性、知ってますよね?」
いきなり椅子から体を乗り出すようにして俺に話しかけた。
携帯電話を俺の目の前に持ってきた。
失礼な人だと思いながら、俺はその画面をじっと見た。