「如何ですか?」



「何も…変わらぬような…」



「そうですか…」



悲しそうな声を聞き、慌てて膝に手を置いた



「おまえさま、まだわかりませぬ…。これから良くなるかも…」



「そうでございますね…」


おまえさまが少し笑ったような気がして、私も安心する



「おまえさま、最近この村に闇に隠れた不吉な者がいると言う噂です。おまえさまに何かあるのではといつも私は…」



「姫…、私は姫を悲しませることはいたしませぬ。どうか心安らかに」



そう言うとおまえさまはいつものように私を抱きしめ、髪を撫でる



「姫…、姫のために私がいるのです。どうか早くお元気になってください」



「はい…」