「りん?何してるの?」


゛なんか、言いにくいな…″


「…えっとね、今、お母さんに頼んで、退院する事になったんだ。」



「え…!?」



郁は、とても寂しそうな、残念そうな表情を一瞬したが、すぐに微笑んで、



「おめでとう!良かったね!!私も嬉しいよ。」



「ありがとう、郁。これ、私の連絡先。」



私は、自分の携帯番号とアドレスを書くと、郁に渡した。



「ありがとう、りん。私も、退院したら、すぐに連絡するから。今度、会う時は、お茶でもしようね!」



「うん!楽しみに待ってるよ。郁が居たから、楽しかった。」



「うん。私も。…りん、手伝うよ。」



そう言うと、郁も一緒に荷物の整理を始めた。



たった1ヶ月だったから、そんなに多くはない。


あと、ちょっと…っていう時に、 館内アナウンスが入った。



「杉田さん、杉田さん、詰所までお越し下さい。」



゛話が終わったんだ!″


「ちょっと、行ってくる」


「うん、いってらっしゃい。」

私は、急いで詰め所へと向かった。



そこには、先生と母が座って待っていた。