「海藤君とお店立ち上げるってホント?私達も雇ってよ」


「!!!」


その言葉で女達と視線を合わせてしまった蛇の様なおぞましい視線に


「なんで…」


「なんで知ってるかって?フフフ内緒」

そう、俺達の事は秘密事項で知っている人間は数人しかいないはず


「ねぇ、藤崎くんの女にしてよ」


女達は絡みついて来た


その匂いに幼い頃のトラウマが蘇ってしまう


あの時も甘い匂いをした家庭教師


今思えば心が病んでいた女だった