「橙ー」



「裕太。 何?」





俺が橙の名前を呼んだのと、橙が俺の名前を呼んだのでクラス橙のクラスが一瞬ざわつく。



まぁ橙は顔怖いから恐れられてるし、その反応は普通なのかも。



あ、俺らはなんだかんだで打ち解けて名前で呼びあう中になりまして。



橙ホントいいやつなんだよ~



顔が怖くなきゃかなりモテるな(笑)





「英語の教科書貸して」



「え、お前勉強してたの?」



「酷いな、おい」



「悪ィ(笑)」





橙は美桜みたいに結構ズバズバ言う。



多分俺は2人が似てるから、橙のことも好きになれたんだと思う。



橙から教科書を受けとると聞こえてきた





「あははー 橙ナイスだわ(笑)」





なんていう美桜の声。



さっきまでいなかった美桜と朱里が教室に戻ってきて、俺らの輪に入ってくる。