「朱里、言えないなら言わなくていいよ」





もうそんなに言いづらいならいいし。



何言いたかったのかわかんねぇけど。



なのに朱里は





「ダッ ダメッッ!!

言わなきゃっ

言わなきゃダメなんだもんっ」





なんて勢いよく言う。



だったら聞くけどさ。





「私っ すっ すすっ すっ」





今度はすになってるし(笑)



もうなんなんだよ、これ。



そんだけどもるってどういうことだし。



心の中で笑ってるとまた朱里が口を開く。



でも今度はもう止まることは無かった。





「私っ裕太くんがっ…





















…………好き…です」