「私、怖くて……

昔から男の人ダメで…
それでも裕太くんだけは…大丈夫だったの。


でもっ

……最近裕太くんのこと…違う意味でダメになっちゃって………」





違う意味でダメってどんなんだよ。



あー朱里のことはやっぱわかんねぇや。





「そしたら、昨日美桜に怒られちゃって……

昨日の…美桜も見てて……

あまりにも裕太くんが可哀想って言われて…」





美桜にはなんかいつも助けられてるな、本当。



けど俺可哀想?



なんか可哀想っていうのには引っかかるな。





「だからね、私…

ちゃんと言わなきゃって思って……」





その後また間が開く。



なんか覚悟決めてんのか?



生唾を飲み込んで口を開くけど出たのは





「ゎっ わわわわわっ 私っ」





なんて言う緊張しまくりの朱里の声。



大丈夫か?





「私っ わっ 私っ」





さっきから私しか言ってねぇし。