「香澄。
オヤジ達の会社の奴らも
香澄の帰りを待っている。

香澄が居ないと、
奴らは心を開かない。

お前が来るまでは
喧嘩も多かった。

けど香澄が来てから
無くなった。

香澄の笑顔が変えた。
それは俺も変えた。

香澄。
麗子ではこの世界では無理。
香澄しか務まらない。」

「私はこの世界の事は分からない。
けど麗子さんは知っているよ。

太郎を助ける事も出来る。

けど私には無理だよ。
太郎諦めて。

私の事は。」

「じゃあ聞くけど俺の気持ちは
どうしてくれる?
俺は好きでもない奴と
結婚なんて出来るわけが無い。」

「太郎。
私を抱いて諦めて。
初めてを太郎に上げる。
それしか出来ない。

智弘さんの会社にも影響が来る。

会社が無くなったら
従業員の皆が困る。

私は全く困らないから。
お願い太郎。」