12月のある日学校の帰り、
麗子さんが学校の近くで
誰かを待っていた。

「香澄さん。
ちょっと話があるの。」

「いいですよ。」
2人で近くの公園に行った。

「あなた、
いつまであの家にいるの?」

「いつまでって。
言われても。」

「困るのよね。
あなたみたいな部外者が
いつまでもあの家に居られたら
太郎も困っているの。

毎日電話を掛けてくるの。
言っている事が分かる。」

「はい。わかりました。」

「分かっているのなら
今すぐ出て行って。

あなたが居るから、
いつまでも結婚が出来ないの。」

私はその日家に帰れなかった。