「香澄ちゃん大丈夫?」

「はい・・・。
けど1人ぼっちになって
しまいました。

身内もいない私は
これからどうすれば・・」

「香澄ちゃん。
お母さんが亡くなる
直前に私に言ってきたの。

【私が亡くなれば香澄が、
1人ぼっちになってしまう。
香澄を引き取って欲しいと】
と言ったの。

叔父さんもあなたの亡くなった
お父さんを知っているから、
私の家に来なさい。」

「良いんですか?
私なんか行っても。」

「当たり前。
私たちを本当の
両親に思ってくれていいの。

それに私たちには
1人息子がいるの。

この春から、
高校の先生になったばかりが
一緒に住んでいるから、
これから一緒に帰ろう。
香澄ちゃん。」