「太郎。
何で私に数学教えるの?」

「お前クラス委員だろう。
それで全く出来なかったら、
俺が恥ずかしい。」

「だったら何で
私を指名したの?」

本気で惚れたなんて、
まだ言えない俺。

「別に。ボーとしていたし、
暇そうだったから。
いいだろう今は。」

偉そうに。
けどなんやかんやで
教えてくれている太郎。

宿題が2時間も掛かった。

「明日からずっと教えるから。」

「いいよ。しんどいよ。」と

言い争う私たち。