「最初は驚いたよ。

父方の祖父が極道中の
極道とは知らなかった。

だから祖母が嫌った理由も
分かったよ。

けど私は母と同じ道を
歩いても後悔はしないよ。

だって自分が傷ついても
守りたい人がいるから。」

「知っていたのか。

俺も片岡さんに
聞かされたとき驚いた。

俺より凄い血が流れているから」

太郎がホテルに車を入れて止めた。

車から降りると太郎は私の手を
握ってくれた。

そして部屋に入るとお互いの
気持ちが高ぶっているのが
分かるようなキスをした。