「香澄。
俺今日で教師を辞めた。

オヤジの会社に
1から入る事にした。

いずれ俺は会社も名前も
継ぐ事になる。

それでも俺の傍にいて欲しい。
俺と結婚して欲しい。」

「はい。お願いします。」

私達は永遠に誓う
キスをした。

太郎が車を動かした。

車中で太郎が言ってきた。

「香澄の亡くなったオヤジさんの」

「知っているよ。」

「いつ知った。」

「片岡さんから手紙を貰った。
祖父母の家に
行ってから少し経ったある日。

片岡さんが学校に尋ねてきたの。

そして手紙を渡されたの。
太郎に対する気持ちが決まったら
読んで欲しいと言われたの。」