家に帰ると私は智弘さんと
明子さんに話をした。

「祖父母の家に行きます。
本当にお世話になりました。
学校の事もありますので、
夏休みに
祖父母の家に行きます。」

「そうか。
香澄ちゃんの選択に
俺たちは何も言わない。
太郎の事は?」

「はい。
太郎のプロポーズは
太郎から無しにしようと
言われました。

香澄人生を俺が決める事が
出来ないと言われました。
やはり前に進めない私に
太郎は嫌になったと思います。」

「そんな。太郎が言ったの。」

「は・・・い・・・。」と

明子さんの目には
涙が溜まっていた。