松中英彦。
知っているも何も
極道の世界では知らない
奴はいない。

香澄の祖父はあの人。

「今では伝説の人間だ。
知っているのは俺と君だけ。
君のお父さんは知らない。

俺も知らなかった。
山口が亡くなって
身元を調べたら分かった。

だから彼女は、
娘に向かっていけるんだ。

教頭の耳に入れたのも麗子だ。
すまなかった。
麗子が俺の名前を
使って電話をした。」

「お父様何を言っているの。
私は太郎が好きなの!!」

「麗子!!諦めなさい!!

お前の身勝手行動が、
彼女や太郎君を
いや全員が苦しむんだ。

私は、
お前を少し甘やかし過ぎた。

彼女にはお前は勝てない
一生勝てない。」

麗子は何か諦めた状態になった。