私は涙が出そうになった。

あの時は生きて帰れるか、
分からなかった。

太郎の思う気持ちは誰にも
負けない自信がついた。

生きて帰ってきたら奥さんに
して欲しいと願った。
一緒に跡を継ぐ決意もした。

けど諦めきれない麗子さんがいる。

それでも太郎は私にプロポーズを
してきた。

太郎も半端じゃない気持ちであろう。

私も太郎も体の半分には
この世界の血が流れている。

相当な覚悟も必要になってくる。