大量の血が出てきた。

麗子さんはビックリして
座り込んでしまった。

「あなたには出来る?
出来ないでしょう。

私は本気で太郎が好きなの。
心から愛しているの。

だから太郎も
私を愛してくれるのを
分かった。」

「分かったこと言わないで。
私も太郎を愛しているの!!」

「じゃあ家を捨てても
太郎と結婚出来ますか?
私は出来ます。」

麗子さんは何も言わなかった。

「私の両親は駆け落ちをして
結婚をしました。

私の父親が
極道の人だったからです。

母はそんな人でも
父を愛していた。

駆け落ちをしてでも結婚を
したのです。

私も母と同じ立場であれば
太郎について行くと思います。」