あたしは



ずっと翼を見ていた




苦しみながら



あたしの名前を呼ぶ翼は




あたしの知ってる翼じゃなかった





どんなに嫌な事があっても


どんなに疲れてても






いつも笑ってくれた翼





あんなに愛してくれてたのに






別れを切り出した自分に腹がたって


いたたまれなくなった









時計の針が


朝の4時を回った時…







ずっとあたしの名前を呼んでた翼が



声を出さなくなった








…や…


いやだよ…翼っ…





『行かないでっ…!!』