手術室の中に入り


ベッドに近づく




『…っ!!』





声にならなかった…


頭のどっかでまだ

信じられなくて




翼は笑ってると思ってた





なのに





無数の管をつけられ


顔をしかめて





『葵っ…葵……』






途切れる声でアタシを呼ぶ翼がいた。





『…ここにいるっ…ここにいるからっ…翼っ……』







看護婦『今夜がやまです。…側にいてあげてください…』








神様、お願いします



翼を連れて行かないで…







アタシまだ




伝えたい事…



いっぱいあるんですっ…








翼、ごめんね?




アタシだって



ずっと翼に会いたかったよ







素直になれなくて


ごめんね……








一人にして




ごめんね…