少しして

病院には


翼の事務所関係者がゾロゾロと集まって来た





アタシの事を知ってる人も何人かいて



まるでアタシを死に神のように思ってるのか




『こうなったのはお前のせいだ』



と、アタシを責めた。







『…葵ちゃんのせいなんかぢゃ…』


『翼が…忘れられねぇだけなんだ。葵は何も悪くないよ…』







関係者の嫌みも


二人のフォローも






アタシには聞こえない



頭がついていかない…







その時、


手術室から医者が出て来てアタシ達の前に立った。






『最善は尽くしました。
ですが…とても危ない状況です。いつ容体が悪化するかわからないので…』







やめて


やめて







アタシはただただ


そこに立ち尽くした。