駄目…



駄目だよあたし。


遥を軽蔑なんかしないで!



「まぁそういう事になったのは恵美と別れてからなんだ。なんか分かんないけど俺、浮気して別れて。そっから。」



“浮気”



…駄目だ、その言葉聞くとあたしの過去を思い出す…。



「恵美は俺の初恋。」



「そぅなんだ…」



また、嫉妬。




過去に、嫉妬。



「でもな、そんな時湊に出会ったんだよ。湊が俺にぶつかってきて…それで俺は湊を秘書にしたんだ。」



「ぅん…」



懐かしいな。


なんて、まだ二ヶ月くらいしかたっていないのにね。



その二ヶ月の間であたしは遥がすごい好きになったよ。




「秘書にしてるうちに…湊が好きになって、かなで君の事があって、色々あって俺と付き合うことになった」




そんな…



あたしがかなで君を好きでいる時も遥は


あたしの事を想っていてくれたんだね。




自然と顔がゆるむ。





「でも付き合ってから…湊が…写真見て、喧嘩して少し離れた時に…湊が大翔君と居るところ、見たんだ。」



「うん…」