「道路の隅や、野原に咲いてるみたいな、小さくて目立たない花でいいんだ。
ただ、小さな葉をいっぱいに広げて、自分で生きてみたい。」


逸らされることない視線が、私を掴んで離さなかった。

君の本当を、初めて聞いた気がして。

私は暖かな日差しを浴びる、道路の隅の小さな花に視線を外した。


『俺は、生まれ変わったら花になりたい。』

君の言葉が何度も何度も心の中で繰り返される。